焼き立てパンの至福の朝食
子供が通っていた小学校から歩いて3分ぐらいの場所に、ログハウス風の小さなパン屋さんがオープンしたのは、子供が小学校1年生ぐらいの時だったから、もうかれこれ15年ぐらい前のことになるのかな…
若いご夫婦二人だけで、保存料を一切使用していない優しい味わいのパンをせっせせっせと作り続けているパン屋さん。
何年か前に、通りがかりに店の外看板を見て気がついた。
え?朝7時からオープンしているの?
朝の時間にどんなパンが並んでいるのかが、ずっと気になっていた。
というわけで、一昨日、子供を駅まで車で送った後、朝7:30に行ってみた。
ご夫婦二人だけだから、朝7時台は、食パンやバターロールなどのシンプルなパンしか並んでないのかなぁ。とか、余り期待しすぎないよう、そーっと扉を開けて中に入り、びっくりした。
FMが静かに流れている店内は朝日が気持ちよく差し込んでいた。他のお客さんはいなかった。
入り口近くの台には、バナナや木苺などのフルーツや、クリーム、チョコレートなどがたっぷりのったデニッシュ達がトレーの上でピカピカ輝くように整列していた。
ポテトやチーズやハムやごぼうがたっぷりのったポリューミィなパンの数々も反対側の台に整列していた。
上の台には、「当店の最も自慢のパンです」と手書きのカードが付いた食パンが並び、
カレードーナツ、エビチリドーナツなどの揚げパンもその横にこんがりと並んでいた。
心の中で「わーっ」と歓喜の声を上げながら、トレーとトングを持つ。ワクワク。
本当は全種類買ってみたかったところだが、トレーに乗るだけ買おうと決めた。
直感で10種選び、空いているスペースに食パンもよいしょと乗せた。これでトレーは満杯!重くて限界。手がプルプルしてきた。
その間、昼間は黙々と働いているご夫婦の、ゆったりとした口調の会話が奥の方から聞こえてきた。朝のしばしの穏やかな時間なのかなぁ。
時々小さな笑い声も聞こえる。
よかったなぁ。仲良しなんだなぁ。
二人きりで毎日毎日大変だろうに…仲良しなんだなぁ。偉いなぁ。
幸せをおすそ分けしてもらった気分の朝の時間だった。
家族にはしっかりと朝食を作って送り出したんだから、たまには一人、ちょっと贅沢しちゃおう…と、速攻で帰宅してテーブルにセッティング
「揚げたてのエビチリドーナツ」と「紅芋とりんごのデニッシュに生クリームを乗せてもらったもの」
そして温かいカフェ・オ・レで
すてきなブレックファースト
どちらもサクサクだった。
デニッシュは紅芋ペーストとシャキシャキめのフレッシュな煮りんごと口どけのいい生クリームが絶妙な組み合わせだった。
エビチリドーナツは、香辛料が効きすぎていないエビチリが揚げパンとよく合っていてビックリ!少し甘めで子供も好きそうな味。
両方ともそれはそれは美味しかった。
しかし、7時台に、あれほどのラインナップでお客さんを迎える為には、一体何時からパンを焼き出すのだろうか。
すごいなぁ。
二人だけで平日は約30種、土日は約60種のパンを作るのだそうだ。毎日続けるって、本当に大変なことだと思う。
コツコツ頑張っているパン屋のご夫婦を心から応援したいと思う。
また買いに行こうっと!