秋に八坂神社で転んで、今日わかったこと
秋に京都旅行に行った時、八坂神社の境内で、面白い立て看板に、「へーっ」と言いながら近づいて行ったら、段差につまづいてしまった。
「おっとっと、あらよっ、あらよっ…」
数秒間必死にバランスを保とうと重力と闘ったが、むなしくもビョーンと横に飛ぶような感じに、身体の左側面全体を地面にたたきつけるように派手に転んでしまった。
すっごく痛かった…。
「こんな人通りが多い神聖な場所で、江頭2:50みたいにビョーンと飛んで転んでしまった…心当たりはないが…何かのバチなんだろうか」
痛みと恥ずかしさでしばらく立ち上がれなかった。
「 わっ、大丈夫かなぁ?あの人」と、通りすがりの親切な方々のヒソヒソ声が聞こえる中、必死に平気ですよという感じで立ち上がった時、こんなことではダメだ…と思った。
なんてひ弱なんだ…。 自分の体のバランスさえ保てないなんて…。
一日も早く、いざという時に体のバランスを保てる何かを始めなければ。と切実に思った。
そんなわけで10月から「えいやっ」っと心を決め、ホットヨガを始めた。
これがなかなか面白くて、はまっている。水素水を飲みながらたっぷり汗をかいてヨガのポーズに集中する1時間。爽快だ。
体の柔軟性も増し、すこーしずつインナーマッスルが鍛えられてきた感じがする。お腹も少し平らになった感じがする。
片足で立つ立木のポーズも少しできるようになってきた。バランス良く立つコツみたいなものが少しずつわかってきた気がする。足の裏で地面を感じる感覚も少しずつわかってきた。これはいいぞ。
こうして喜んで前向きに通っているわけだが、今度は思わぬことが気になって気になって仕方なくなっている。
みなさん、とにかくとにかく帰り支度が早いのだ。気がつけば、毎回のようにパウダールームに残っているのは私一人という状況なのだ。
これは一体どうしたことだ…
気をつけて時計を見ていると、レッスンが終わってから20分ぐらいで約半分の方々が、30分以内でほぼ全員の方々が帰宅してしまう。
信じられない!そんなことできない!
シャワーを浴びない人は汗を拭き、身支度を整えてレッスン終了後10分ぐらいで帰宅してしまう。シャワーを浴び、あの人髪もしっかり洗ったよね…と思える人も、風力弱めの備え付けのドライヤーでせっせせっせと髪を乾かし、メイクして、着替えて、レッスン終了後25分ぐらいで帰宅してしまう。
シーンとしてきたパウダールームで私が、顔や全身から拭いても拭いても湧き出てくる汗に悪戦苦闘しながらドライヤーで髪を乾かしている間に、皆さん続々と、颯爽と帰宅していくのだ。
結局私はレッスン終了後、帰宅するまでに40分はかかる。これ以上は早くできない。しかしなぜ、みなさんはそんなに身支度が早いのか…。
観察していると、まずシャワー室から出てくるのが早い。どうやって洗っているんだろう。
昨日は、私がシャワーを終え、濡れたタオルやウェアをビニール袋に入れている時に背後のシャワー室に入った方が、私がビニール袋の中身を出来るだけコンパクトにしようとぎゅうぎゅう押している間にシャワー室から出てきた。
えっ?私がトイレで手を洗うよりも早い…。
すごい…。
パウダールームでも、みなさん自分の世界に入って黙々と髪や顔を整えている。私はというと、身のこなしから感じる第一印象から考えると…この方は優しい人に違いない!とか、
密かにパウダールームの鏡に並んだ方々のお顔を見て、観察してしまう。
それで、今までで一番びっくりしたことは、鏡の一番はじに映っていた方の顔が、おじゃる丸に出でくる「うすいさちよ」だった時だ。
「なぬーっ!?」っと思って二度見、三度見したら、シートマスクをしたまま髪を乾かしていた方だった。
きっとシートマスク取ったら「うすいさちよ」じゃないんだろうが、とにかく輪郭と髪型がそっくりなもんだから、シートマスクをしたら「うすいさちよ」になってしまうのだ。
シートマスク剥がした顔見たいなぁ。なんて思い始めたら笑い出しそうになり、口元に力入れて堪えながら、鏡に並んで映っている他の皆さんを見ると、誰も「うすいさちよ」を見ていなかった。チラッとも見ていなかった。気にならないのかなぁ。と思ったら、この状況にまた笑いがこみ上げてきた。
そうか…。わかりました。
だからみんな支度が早いんだ…。
私は、ひとつひとつ人よりもやることに時間がかかり、いちいち人よりキョロキョロしているようだ。
自分としては全速力で急いでいるつもりだったが…自分の行動を文字にしてみて納得した。
全然全速力じゃあなかった。
まぁ、仕方ないか。その分もしかしたら、人より割と面白いことに出会えているような気もするし。
でも、急ぐ努力は続けていこうと思う。